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第14話 見えていなかった三年間

last update Date de publication: 2026-10-13 21:59:10

第14話 見えていなかった三年間

 午後二時過ぎ、蓮司が訪れたのは、都内にある小児リハビリテーション支援施設だった。

 御堂ライフスタイルが直接運営に関わっている場所ではない。MIOが活動休止以前から衣料提供や素材開発に協力してきた施設の一つであり、今回の共同事業を進めるにあたって、実際の使用現場を見たいという名目で片桐が急きょ視察を調整した。

 建物そのものは、蓮司が想像していた病院らしい無機質さとは少し違っていた。広い窓から午後の日差しが入り、廊下の壁には子供たちが描いた絵や季節の飾りが並んでいる。消毒薬の匂いはするが、それよりも食堂から漂ってくる甘いパンの香りの方が強かった。

「こちらです」

 施設長の案内で、蓮司と片桐は衣料支援室へ入った。

 壁際には年齢も用途も違う服が並んでいる。見た目はごく普通のシャツやパーカー、ワンピースだが、よく見るとボタンの位置や縫い目、袖口の形が市販品とは少し違っていた。

「これが

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